カツオの解体ショー【にじ色の海】

2月、カツオの解体ショーを開催しました。近海で獲れたカツオを、園児のお父様 (喜竜丸の船長)に捌いていただきました。この活動は、本園が行っている「海育」の一環で行ったものです。
はじめに、カツオについての豆知識。カツオは海の生き物であること。カツオ船や一本釣りの写真を見たり、「鰹」の漢字の由来や英語では何というのか(bonito)などを知ったりしました。カツオを捌き始められると、2歳児さんから「お魚かわいそう~」という声が上がりました。純粋な気持ちですよね。とても大切な気持ちです。カツオを捌く手順や技術が見事なことはいうまでもないのですが、その上で綺麗で丁寧にお刺身にされる様子を伺い、生きている物の命をいただくということは、丁寧に調理することでもあると学んだ気がしました。パックのお刺身では感じるのが難しい「命をいただくこと」を実感できたように思います。びっくりしたのは、子どもたちは、お刺身が大好きだったことです。子どもたちの質問(魚の餌はなんですか?答え:カタクチイワシ)にも優しく応えていただきました。
海育をつなぐ活動として、「海の生き物が住みやすい環境を作ることも大切だ」ということを理解し深めるために、「うみのまんまるえがお」の紙芝居を見てこの日の活動を終了しました。漁獲効率よりも資源を守ることを優先したこの伝統漁業は時代を超えて受け継がれてきた価値あるものです。海育・食育・SDGs・地域の産業や文化・・・自分たちの町に親しみを感じたり、興味を持ったりするような、様々な活動や取り組みをこれからも行っていきたいと思います。